nvonvonの生活豆知識

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リハビリってなんだろう 【少し疑問に思ったこと】

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皆さん、こんばんは。

 

すっかり寒くなってきましたね。

 

風邪などはひかれておりませんか??

 

どうも、んぼんぼんです(^◇^)

 

本日の内容は、

 

業務内容で疑問に思っていること。。

 

担当しているAさんは脳卒中による麻痺を呈しております。

 

Aさんを担当するのは、理学療法士(以下PT)、私(作業療法士、以下OT)

 

言語に関係ないものの、やや認知機能は低下しております。

 

生じた麻痺から思うように身体が動かせません。

 

あなたがAさん自身、つまり本人ならどうなりたいでしょう?

 

または、あなたが家族ならどう思いますか??

 

答えは「もとのように治りたい、病気になる前の生活に戻りたい」

 

その通りなんです。

 

誰でもそうなりたいですよね。

 

しかし、脳卒中により損傷してしまった神経等の修復は難しく

 

入院期間内で集中してリハビリを取り組んで頂いても

 

完全に治るとういうことは珍しいパターンなのです。

 

そこで、「治りたい」という言葉の意義をくみ取り

 

その人らしい生活に近づけていくことが我々の業務内容です。

 

前置きが長くなりましたが、

 

Aさんの希望は「治りたい」

 

認知機能が低下していることもあり、すこしかけ離れた発言もありましたが、

 

少しかみ砕いていくと、歩きたい、ご飯が食べたい、トイレに行きたい

 

歩かせるのはPT

 

食事やトイレなどの身の回りの動作はOT

 

大まかに大別すると、このようになります。

 

専門性があるということは、強い武器であり、

 

その武器を患者さまに還元できるとういうことは、強みです。

 

しかし、その考えに固執する必要はあるんでしょうか。

 

全身状態や認知機能の低下から不穏状態になっている患者さまを

 

無理矢理、歩かせる必要があるのでしょうか。

 

そして、カルテに歩く姿が良くなった

 

今、Aさんに必要なことだったでしょうか。

 

勿論、ほかのことをして、その状態が落ち着くのか?

 

と言われれば、それまでですけど。

 

PTの先生方の研鑽された技術、

勉学に打ち込む姿にはいつも目を見張るものがあります。

 

とういうのも、我々は専門職であるがために、

 

少し偏った考え方をしているところがあります。

 

8年前、私が学生であったころに言われました。

 

PT、OT、ST(言語聴覚士)が何をするか?

 

Drから

 

PT!歩かせて

 

ST!話せるようにして

 

OT!何かして

 

その患者さまに携わる、Dr,Ns等からは

 

そういう風に思われているんだと。

 

私はOTを目指す学生でしたので、

 

なんかして!って非常にショックでした

 

よく諦めず、くさらず、OTになれたものです( ;∀;)

 

臨床に出てからも、その考えは当たり前のようにありました。

 

ここで話を戻しますと、

 

Aさんは少し歩けるようになりましたが、トイレはベッドで失禁しています。

 

PTの先生は、訓練室で直線を歩くだけ

 

それに、立ち姿、歩く姿

 

綺麗に歩くための練習を繰り返します。

 

私、OTはトイレで用が足せるよう、一緒に歩いて、

 

その歩く様子をNsに伝達、訓練以外でも出来るように促します。

 

ある日、PTの先生から言われました

 

「Nsと歩くから、歩き方が綺麗じゃなくなった」

 

担当PTにとって、Aさんが歩く目的ってなんだろう

 

歩き方に固執する必要があるのだろうか

 

PTの先生が病棟に上がって、身の回りの動作の練習をしてもいいんじゃないか?

 

限られた入院期間で、全ての思いをくみ取ることはできません。

 

そのため、評価、問題点を抽出、プログラムの立案、訓練、再評価、修正

 

を繰り返し、その患者さまとリハビリを行う。

 

そういった過程の中で、Aさんの思いってどこにいってしまったんだろ

 

Aさんではなく、【歩けない人】としか見てないのか

 

Aさんのリハビリって何だろう

 

上司に相談させて頂きました。

 

やはり、訓練室での歩行練習をされていましたが、

 

ある日、病棟に上がってこられ、Aさんと歩くNsに指導されたそうです。

 

少し尖った物言いだったそうですが、熱意を伝わってきたとNsから言われました。

 

私は、やっとAさんを見てくれたと心底嬉しく思いました。

 

発言に問題があっても、その行動に意味がある

 

専門職と言われ続け、だから譲れない思いがあるのはわかっています

 

その為の努力を惜しまなかったことも重々理解しております

 

だからこそ、Aさんに還元して欲しい

 

OTのなんかして!ってそういう固執しがちな他職種の行動を疑問に思うこと

 

そういう意味でもいいんじゃないでしょうか。

 

勿論、全てのPTの先生方に当てはまることではないし、

 

若輩者のOT如きが偉そうに!!(*_*)

 

と著明な先生方から怒られそうですが、

 

今、この時間もAさんのことを考え、少しでもAさんらしい生活を送るために

 

向き合っているのは、本人・家族含め我々担当者たちだから!!

 

 

少し長くなりましたね。

 

明日も少しでも、携わる患者さまに還元したい。

 

んぼんぼんでした(^^)/